麗華クリニックにおける方針

お一人おひとりに治療計画書を提案

一般的には、治療計画書の作成を省略しているケースもあるようですが、当院ではとて も重要なものと考えております。 その為、当院では、患者さんお一人おひとりに対して、必ず事前に治療計画書をお渡しし、 ご承諾いただいた上で治療を行っております。

そこで、ここでは、当院でお渡しする治療計画書の意義や役割、治療計画書に書かれて いる内容、そして、治療計画に則った治療を行う上で患者さんにご理解、ご協力いただき たいことについてお話します。

治療計画の意義と役割

治療計画書とは

そもそも治療計画書とは、事前のカウンセリングや診察にしたがって、治療方法 や想定される費用、おおよその治療期間など、完治に導くまでの行程と関連する 事項をまとめたもので、歯科医師の立場から最適と考えるプロセスをご提案して おります。 近年の歯科医療の現場では、治療計画を患者様にご提示する工程を省略している 場合が多いようです。治療内容を口頭で説明することはあっても書面で渡すケー スは非常に少ないと聞いております。 しかしながら、当院では、患者さんとの信頼関係を構築する上でも、必ず書面でご 提示することが重要だと考え、開業以来の方針として続けております。

治療計画に則った治療の道程

当院では、緊急に処置する必要のある場合を除き、原則、初診時に治療は行わず、 カウンセリング、診察、口腔内洗浄のみを行っております。今後治療が必要と診 断をした場合、最適と考える治療計画を立案し、患者様にご説明します。 さらに、口頭でご説明した治療計画の内容を、改めて「治療計画書」として書面 にしてまとめ、お帰りまでにお渡し致します。内容をご納得、ご承諾いただけれ ば次回診察より治療開始となります。

治療計画を承認・最終決定するのは患者様

当院では、歯科医師として最適と思われる治療計画を立案します。しかし、治療 計画を承認し、最終決定するのはあくまで患者様です。 歯科治療に対する考え方、医師に望むことは、患者さんによってそれぞれ異なるも のであり、決定権を持つのも唯一患者様であると考えます。 このため、治療計画の立案にあたっては、使用する歯科材料や費用の異なる複数 の計画をご提示するように心がけております。複数案の中からもっともご希望に 叶うプランをご選択いただけますし、計画の修正も可能です。 治療計画についてご不明点やご質問等があればどんな些細なことでもお問合せ ください。ご納得頂けるまで何度でもご説明させていただきます。

治療計画に則った治療の重要性

患者さんが治療内容を正確に把握する

当院が治療計画を患者様と共有することを大事にしている理由は、2つあります。一つは、患者さん自身が、自分の口腔内でどのような治療が行われているのか、正確に把握することが必要だと考えるからです。逆に言えば、自分の口腔内のことなのに、どんな治療が行われているのかわらないというのは、とても不安なことではないでしょうか。ほとんどの医療機関では、患者様のために最善と考える処置をしているはずです。
だからといって、治療内容を患者様に知らせなくて良いということにはなりません。

症状に応じた治療法の選択とそれぞれのリスクやメリット、かかる費用の内訳などについて患者様がご納得できるまでご説明をし、明確な文書として残すのが医療機関の当然の責任だと当院では考えます。患者さんにおかれても、医療機関が提示する治療内容について説明を求めるのは当然の権利です。その内容を理解し、ご自身で判断を下されることが自分の健康管理のためにも重要なことです。

治療の完了まで確実に導く

治療計画を患者さんと共有することを大事にしているもう一つの理由は、治療が完 了するまで確実に計画を実施するためです。虫歯にしろ歯周病にしろ、口腔内の疾病というのは、本来、治療すれば完治するものであり、簡単なメンテナンスを継続していれば、再発することは基本的にありません。にもかかわらず、再う蝕(虫歯)などを繰り返すのは、処置が完了しないまま治療を中断してしまうことがほとんどの原因です。

患者さんの意思で、治療を途中で中止した場合、医療機関ではどうすることもできません。しかし、医療機関の責任として、治療完了までのプロセスを事前にお伝えし、患者さんとの共通認識として共有していただくことが、治療を確実に完了まで導くために重要であると考えます。